ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

2021-01-01から1年間の記事一覧

No.155 盛り上がらない「ふりかえり」を考える

・問題点はたくさんあるのに 盛り上がらない組織では、いつも同じ人がとかそういう話を聞くことが多いです。 それの意味することは何か、言っても変わらないとほとんどの人が思っているということでしょうか。 と、すると、ふりかえりの期待が、少し違う方向…

No.154 組織論

・最低レベルって もし、ソフトウェア開発に理解のない会社で、ソフト屋さんが頑張ればいいんだという単純な思いだけで開発が運用されているなら、その会社のソフトウェアの品質は、ソフト屋さんの中の最低品質のソフトを作る人間が決めています。 良いソフ…

No.153 ふりかえるということ

・KPTってありますよね ふりかえりの手法にKPTという手法があります。これはKeep:今後も維持するものと、Problem:今回の問題と、Try:次回から実施する改善点を決めようというものですが、ふりかえろうとすると、問題ばかり出てきます。 これで大反省会に…

No.152 なぜ、伝わらないのか

・人は自分の持つイメージを言葉にしてしゃべる 教えるにせよ、伝えるにせよ、言葉をもって伝えようとするのは当然のことです。 ですが、品質を低下させることの多くは、これに起因しているように思えるのです。 もちろん、個人的な思いに過ぎない話ですが、…

N0.151 マツダの開発を見て思うこと

・どちらかが譲る調整は何の価値も生まない よく、ソフトウェア開発の現場では品質を犠牲にして納期を守るという言葉が飛び交います。 二律背反するものをマツダではブレークスルーのチャンスとして徹底的にやりあって当事者同士が妥協せず性能をクリアして…

No.150 優れたソフトウェア開発者に高い評価を与えたい

・仕事の速い人は雑な仕事はしていない ソフトウェア開発でコードを書く人は、雑な仕事をすれば自分のところにそれが返ってくることを知っています。だから、出来上がった後のことまで緻密に計算した仕事をします。 ゆえに手戻りも少なく、結果的に仕事は早…

No.149 ソフトウェアの品質は難しい

・最近、ソフトウェア事故の事例を調べていて 某銀行のシステム停止が最近巷の話題をさらっていきましたが、前にもあったのに基本的にソフトウェアに対する理解のない組織であると認識せざるを得ないですね。 実際問題、コード上にバグがあったというより、…

No.148 品質を犠牲にした早さは詭弁かもしれない

・そもそも、仕事の速いプログラマーは 今回はしたない、コードをクリーンにするのは後回しにして、納期を優先しようという言葉は、現場では聞かれるような話ですが、これってどうなのかという話です。 そもそも、きれいで品質の高いコードを書く人は、その…

No.147 ソフトがわからないことの危うさ

・保守性と移植性が壊滅的でも 動いている製品に搭載されているソフトウェアの品質は動いている限り同じではないのですが、わからない人には同じ見えます。 我々も見えていないことは、勝手に大丈夫だと思い込んでしまう傾向があります。 原発事故が起きてみ…

No.146 バグの見つからないテストに価値はあるか

・テストを設計する テストを設計すると、漏れのないように確認するということを考える訳で、どこにバグがあっても捕まえるように見ていきたいわけです。 そうなると、どのレベルで漏れなくを考えるかが重要になります。 C0とからC1のレベルまで行くと、もう…

No.145 BTSのワークフロー

・ワークフローを決めるときに誰が何をするのかを考える バグを見つけてから直すまでのワークフローをどう思い描くかで変わります。 登場人物が多くなるとルールの徹底が必要になりますし、難しさも増えていきます。 ツールの用意する標準的なワークフローは…

No.144 納期優先って言われても

・売り上げのためにという理由はわかるけど テスターの立場から言えば、納期というのは、あくまで予定であってテストを通らないものを通すものではないのは当然です。 しかし、いろいろな制限の中でそれもできないまま、やらなければならないのはやるせない…

No.143 問題解決と改善の違い

・問題が起きているときは みんなが困っているときに、問題解決に乗り出すと、周囲とも協力ができて、一丸となって問題解決はできたります。 まあ、頑張れば目に見える成果がついてい来るので、そういうときの連帯感は何とも言えないものがあります。 ・問題…

No.142 縦社会にソフトウェア開発は合わない

・プロセスを守って開発したくても 真っ当なソフトウェア開発であれば、プロセスの遵守は当たり前ですが、世の中にはそんなことを言えない環境で頑張っている人もまた多くいると思っています。 正しいかどうか、正しいプロセスで開発したくても、それ許され…

No.141 ソフトウェア開発者がダメなのではなく

・ソフトウェアの品質が悪いのは? まず、いつも品質が悪いなら、その組織にとって、ソフトウェアの品質が悪いということは問題ではないということです。 悪いとわかっている。指摘がされる。誰かが責任を取っているでしょうか? いつも悪いということは、そ…

No.140 ふりかえりは目的ではない

・ちょっと今やっているので 仕事でふりかえりをしているのですが、現状が悪いからふりかえるとして、悪かった原因がわかっても、対策が実施可能でないとその問題の再発防止はできません。 できることに落とさないとならないのですが、その辺で少し身の丈に…

No.139 エンジニアは学ばないと

・ソフトウェアに限らずですが エンジニアは知的労働者ですので、学ばないという選択肢はありません。と筆者は考えています。 ところが、この学ぶというのは結構厄介です。 教育を受けたり、本を読んだりするのは、習った段階で、できることが何も保障されて…

No.138 ソフトウェアの品質が悪いですと?

・品質の悪さは簡単に示せるが、良さは簡単に示せない 品質が悪いというのは簡単です。不具合一つあれば、実証できます。 ところが、品質が良いというのは、不具合が0であることが証明できないことが示すように、簡単ではありません。 品質を良くするという…

No.137 ソフトウェアの品質ですと?

・テスターが言うセリフではないけれど ソフトウェアを取っ払って、品質という言葉は、何かの度合いを示すものであることは間違いないです。 それは要求を満たす度合いなのか何なのか、まあ、ここですでにあいまいな部分が出てきてしまう。 絶対的ではないと…

No.136 なぜなぜ分析ですと?

・年始から振り返ることになろうとは なぜなぜ分析しましたよ。 うまくいかない開発を振り返るのは重要なことではあると思います。 振り返ることは必要不可欠なんですが、個人的にはこれでは足りないという思いが強いです。 ・何も改まらないなら、時間の無…