ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.257 ソフトウェアテストで

 

・外国人との差異

 知識としてメンタリティが違うということが分かっていても、実体験としてそれを学ぶケースは多くはないでしょう。
 外国人の開発者にこちらがテスターとして不具合を指摘して直してもらうのは、そのメンタリティの違いを乗り越える必要があるのです。
 基本的な性格のようなもので、日本人の文化とは決定的に違うのが取り組み方です。

 
・コンテクスト

 日本人は背景情報が似通っているので、言葉にしなくても伝わる部分が多く、腹芸とか察するとか、言外の部分のコミュニケーションが成立しますが、外国人との間ではこれは絶対に望めません。
 ローコンテクストの文化では、言わなきゃわからんだろうということがベースなので、伝えないことはやらなくていいことになります。これが結構厳しいです。

 

・異文化コミュニケーションを

 結局、日本文化を背負うなら、とことん相手を理解する方向に行くしかありません。背景情報が違うので、全部書く、全部伝えるが当たり前なら、どれだけ面倒でも書くしかありません。濁すとか、フィーリングで伝えるというのは相手の理解の外のものです。
 とにかく、伝える側に伝える責任があるのはワールドスタンダードで明白なので、常識を理性で封じ込めて仕事をするような感覚でやるしかないでしょうね。