ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.154 組織論

 

・最低レベルって

 もし、ソフトウェア開発に理解のない会社で、ソフト屋さんが頑張ればいいんだという単純な思いだけで開発が運用されているなら、その会社のソフトウェアの品質は、ソフト屋さんの中の最低品質のソフトを作る人間が決めています。
 良いソフトを書く人を評価できないということは、品質の悪いソフトしか作れない人間に平然と何度も同じことをするように強要しているようなものだから・・・と思ってしまう自分がいます。

 

・人が作るから人任せ?

 人が作るものをその出来で判断できないと、管理基準は間接的になります。
 人が作るから人の管理で作ろうとすると、仕事が遅い人が、いつも頑張っている人という評価になる恐れもあります。
 管理基準がないのなら、それは致命的とさえ思える話なのですが、そこまでの認識はない組織もあるのかもしれません。
 その理由は、数が出ないなど、力技で解決できてしまう状況のようなものが、いまだにあるからかもしれません。

 

・ルールと管理による底上げをしよう

 組織的に工業製品としてのソフトウェアを作るのであれば、ルールと管理により、ソフトウェアに求められる最低限の品質を底上げして、維持しなければなりません。
 飛び込みで要求を突っ込んでという話が簡単に実現するようでは、危なさが見え隠れする気がします。管理されているなら、要求、設計、製造、検証、すべてが管理されていなければなりません
 その管理があって、品質は管理され、保証できるようになるのだと、筆者は考えます。