No.141 ソフトウェア開発者がダメなのではなく
・ソフトウェアの品質が悪いのは?
まず、いつも品質が悪いなら、その組織にとって、ソフトウェアの品質が悪いということは問題ではないということです。
悪いとわかっている。指摘がされる。誰かが責任を取っているでしょうか?
いつも悪いということは、それについて責任を取る人がいないか、悪くないからです。
・悪いとわかっているなら、改善すれば良いだけ
自明の理です。
悪いなら直せばいいのですが、ソフトウェア開発者にちゃんとやれということは何の改善にもなりません。
できる人が、レベルを下げて仕事をしているのであれば、ちゃんとやれと言えば上がるかもしれませんが、そんなことはありません。
何が悪いかさえ、追及していないから、何も改善できないのでしょう。
・改善できないのは身の丈にあわない目標に挑むから
ちゃんとやるが改善だったというならそれでも良いですが、ちゃんとできない理由を把握して、その原因を排除する時間を取れれば良くなります、
ですが、そこを考えずに、改善の効果も見えないまま、頑張れば良い的なやり方を通すのは少々ブラックな方法です。
段階を踏む必要があるかどうか、一度立ち止まって考えてもらいたいと思うのですが、責任のない人に言ってもしかたなく、同じところをぐるぐる回るだけの組織はどうしたらいいのでしょうね。
あきらめるだけでは芸がないので、何かできないかと思考する日々です。