・年始から振り返ることになろうとは
なぜなぜ分析しましたよ。
うまくいかない開発を振り返るのは重要なことではあると思います。
振り返ることは必要不可欠なんですが、個人的にはこれでは足りないという思いが強いです。
・何も改まらないなら、時間の無駄
振り返るのは大事です。失敗から得る教訓は人生の道標とさえ思っています。
でも、計画を立てて満足するように、何の改善にもつながらないまま終わるようならやらない方がマシというものです。
開発を計画(P)して、実行(D)して、振り返って(C)その結果、改善(A)しないなら、次もまた同じことの繰り返しになるだけです。
改善の実行方法まで責任もって決めず、改善の実行をフォローする体制も決めず、次からちゃんとやるようにということに意味などないと思います。
・痛くないのなら、誰も自発的にはやらない
人というのは弱いです。
強い人もいますが、その人を基準にすると組織が壊れます。
弱くても戦えるのではありません。
弱くても勝つ方法を考えるです。その方法こそが改善です。
織田信長の凄さは、その合理主義の徹底ぶりにあったと考えています。
尾張兵の弱さは有名だったらしく、その状況だから数で勝ることや、鉄砲等による弱くても勝てるにこだわって、歴史を変えました。
冷徹なまでの合理主義は反発を呼びましたが、実行までどうやってでも持っていくことが一番大事なことだと筆者は考えています。
大きな成果を望んで結局何もできないまま終わるくらいなら、わずかな改善成果であっても実行できた方がマシというものです。
それを積み重ねられれば、大きな成果までたどり着けるかもしれませんが、立ち止まって眺めているだけでは、何も変わらないどころか、周囲が進歩していれば、それは後退するのと同じなのです。
人の弱さまでも計算入れて成果に結びつけるしたたかさが欲しいものです。