ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.153 ふりかえるということ

 

KPTってありますよね

 ふりかえりの手法にKPTという手法があります。これはKeep:今後も維持するものと、Problem:今回の問題と、Try:次回から実施する改善点を決めようというものですが、ふりかえろうとすると、問題ばかり出てきます。
 これで大反省会になってしまうのはよろしくないと思っています。

 

・Pばかり挙がるのは

 Pばかり挙がるのは、いわずと知れた現状への不満です。それの根本が自分以外に責任のあることの指摘になって、自分は悪くないのに、自分以外の誰かがうまくやってくれればもっと自分は楽だったという指摘では、罵りあいとあまり変わりません。
 根本的にそういう風に考えることは誤りなのだと考えています。

 

・できないTに価値はない

 考えるべきは理想的な開発を求めることではなく、チーム内でしなくていい苦労を少しでも減らそうという考え方だと思っています。
 不満点を問題として挙げても、チーム内の誰にも解決できないのであれば、次も同じことになるだけです。ありていに言えば時間の無駄です。
 よって、自分たちにとって実利があることを考えていくべきです。わずかでも実利をきちんと取っていくことにより、チームは進化します。
 できない理想より、実利のある現実。ふりかえることで、自分が何一つ楽にならないのであれば、意味がないくらいの考え方をしておくと良いのではないかと筆者は思っています。