ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.155 盛り上がらない「ふりかえり」を考える

 

・問題点はたくさんあるのに

 盛り上がらない組織では、いつも同じ人がとかそういう話を聞くことが多いです。
 それの意味することは何か、言っても変わらないとほとんどの人が思っているということでしょうか。
 と、すると、ふりかえりの期待が、少し違う方向に行っているのかもしれないなあと思っています。

 

・大きな問題(改善効果の高い問題)から取り組むの誤解

 どんな組織でも、問題は大小取り混ぜてたくさんあります。
 それもそのはずで、パーフェクトな組織など存在しないからです。
 そこで、多くの場合大きな問題はチームとチームの外の間で存在しています。この問題を指摘しても、チームの中では解決できませんから、チームの中でのふりかえりで指摘しても、誰も何も変える必要のない話であり、結果、次も同じになり、言ってもしょうがないの流れになるような気がします。

 

・自分以外の何かを直した方がいいという考えではなく

 要求が変わるとか、増えるとかは、ほぼ、チームから見たら環境にケチをつけるようなものになってしまうので、チーム内の動きでそれを変えることは困難だと思います。
 だから、まず自分の何を変えると次はもっと良くなるか、考えてみることから始めるといいのではないでしょうか。自分のスキルが上がって、チームの力が向上するのがとても建設的でいいムードになる。次は自分はこれをやるみたいな話し合いになれば、楽しいかもしれないなあ、なんて思います。