ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.147 ソフトがわからないことの危うさ

 

・保守性と移植性が壊滅的でも


 動いている製品に搭載されているソフトウェアの品質は動いている限り同じではないのですが、わからない人には同じ見えます。
 我々も見えていないことは、勝手に大丈夫だと思い込んでしまう傾向があります。
 原発事故が起きてみて、至らなさに気づくようなもので、重大なリコールを発生して気づければマシなほうですが、気づかない人もまだまだ多いようです。

 

 

・おそらく某銀行も

 

 最近、不具合を連発している銀行がありましたが、ソフトウェア開発も理解せず、縦社会のノリで何とかしようとしているのだとすれば、もっと大きな爆弾を抱え込むことになるでしょう。
 爆発しても、強引な采配で乗り切るのかもしれませんが、実際にどうなっているのかは知りませんが、まず技術サイドの言い分が通らないことだけは何となく見えている感じがします。あくまで個人の見解ですが。

 

・品質を犠牲にして速さをの幻想

 

 はっきり言います。品質良いソフトを書く人間の仕事は早いです。
 品質を犠牲にして納期優先はちょっとおかしいです。
 そういう人間に時間を与えても、品質の良いソフトは作れません。(と、個人的には思っています。)
 
 問題のある組織は、ソフトウェアを軽視しすぎて、良いソフトを書く人間に高い評価を与えることができません。動けば一緒では、評価のしようがありませんから。
 売るのなら、それに関わる人間が勉強しないのはあり得ません。それは、当たり前のことです。少なくとも良いソフトかどうかの基準もない人間にはその資格はないのだと思っているのですが、無理な話なのかもしれないですね。