ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

2020-01-01から1年間の記事一覧

No.105 不具合が起きるということ

何故、不具合が起きるのか、この理由の多くは要求の曖昧さに起因しているような気がしています。 要求の時点で、一部の隙も無い要求仕様ができる可能性はどうしても低いと言わざるをえないと考えています。 何故なら、出来上がったものをこの世界の誰も見た…

No.104 テストと品質

テストだけでソフトウェアの品質をコントロールすることは難しいです。 作り手がテストを意識していないとテストによって検出できる不具合も変わってしまうかもしれません。 普通に使っているだけで問題があるようなら、検出できる可能性も高いのですが、単…

No.103 いきなりレビューしろと言われても

ある日突然、仕様書が目の前に置かれて 「レビューして!」 と言われても、難しいものがあります。 要求に近い仕様書なら、なおさら難しいことになります。 多くの場合、誤字脱字、てにおはのチェックをしてくるような人が多くなってしまうような気がしてい…

No.102 すべての勝利は戦う前に決定している

孫子の兵法に曰く・・・という奴ですが、テストを開始するときには、不具合はもう作りこまれていて、潜在していることになるわけです。 そうなると、テストで不具合が取れるかどうかになりますが、すべての不具合に遭遇できるようにテストを組むのは難しいも…

No.101 どこに不具合があるのか

どこに不具合がわかるなら苦労はしないのですが、実はある程度まではわかるものだと筆者は考えています。 作り手にテストをさせると不具合が多い箇所からテストをしていきます。 多く作りこんだ訳ではなく、自信がないからそこから見ているわけです。 そこで…

No.100 知識だけでは済まない部分も

同値分割という話を前回出させていただきました。 年齢と電車賃とか映画の料金などは、同値分割の事例としてわかりやすいので、よく説明に使われます。 しかし境目に関してこんなにわかりやすく常にわかっているわけではありません。 同じような数値データの…

No.99 ソフトウェアテストに必要な基礎知識のひとつ

テストをするということは、不具合を見つけることに他なりません。 で、製品が最も大事にしたいことは顧客満足であるなら、ドメイン知識がものすごく重要になると筆者は考えています。。 ソフトウェア開発においては、その道の専門家の要望に応えねばならな…

No.98 テレワーク

新型コロナウイルスの感染症の脅威で、緊急事態宣言が出されて、会社に行くこともままならない状況になってしまいました。 リスクを冒して通勤をせざる得ない方々には、本当に頑張って社会を支えてくれているのだと思うと、敬服するばかりです。 くれぐれも…

No.97 検証

実機を使っての検証を行うのはテレワークとは相性が悪いのです。組み込みの開発においては会社に行かないとできないことがいっぱいあったりします。 こういう状況下でできることは何か考えながら、ここまでのデータを使って、何か状況を有利にできないか考え…

No.96 テレワーク

非常に厳しい社会状況を受けて、在宅勤務をすることになりました。 このようなことになるとは思ってもみなかったので、いい経験ができたと思うことにします。 メリットもデメリットもあるテレワークですが、考えることに時間をうまく使っていいものを作れる…

No.95 モノづくりとは人を幸せにすることに他ならない

モノ作りはモノを作ることだと言えばその通りです。 ですが、モノには使う人がいるわけです。 その人はそのモノを手にしたことで、モノがなかった状態から変化した人生を送ることになります。 そしてモノがあることによって、その人が幸せにならなければなら…

No.94 わかっていないことがわかること(普通と常識の局地性)

ソフトウェア開発者ほど、幅広い分野の専門家を相手をする商売はちょっとないと思います。 肩書は同じソフトウェア開発者でも、医療関係と原子力関係のソフトウェア開発者が普段使っている言葉は、お互いに会話にならないほど、専門用語が違っていると思いま…

No.93 成功と失敗はわずかな、そして大きな差である

成功者はほんの一握りと言われるが、本人の基準で成功するならもう少し増えそうな気がしています。そして一般的に成功者とみられている人々は本人の基準ではまだ成功していないと考えていそうな気がします。 物事を始めるのに、興味を持ったとしてその次が差…

No.92 情報の収集と分析(健康編)

新型コロナウイルスのニュースはとどまるところを知らないようですね。 さて、イベントの自粛要請や学校の休校などの措置が一気に取られるようになって、果たして結果はどうなるのか、まあわかりません。 一応理系の人間なので、得た情報から自分のすべき行…

No.91 攻めと守り

新型コロナウイルスのニュースでひっきりなしであるが、いくつか確認できないことがあって悩んでいます。 一度罹って治った人は免疫ができるのかどうかということです。 もう一度かかかるなら、なす術はないに近い状態に思えます。 やはり、罹らないのが一番…

No,90 多様性とは

よく、多様性の時代とか言う言葉を耳にします。。 それは、端的な一面では、個人を尊重することのもとに、多数派と違う個人を許容することになると個人的には思っています。 これが厄介な場合は、今のコロナウイルスの問題のような場合、個よりも全体を優先…

No.89 楽しくなければ

「やった!」 という瞬間、最近ありますか? 最近は圧力に負けて、日々の仕事を粛々とこなすだけになっている自分がいます。 モノづくりの楽しさは、その製品が誰かを幸せにすることだったり、完成の瞬間をチームで経験したりするような部分だったりします。…

No.88 目先と長期の視点の使い分け

コロナウイルスに関しては、目先の問題の方向性で、手早く禁止すべきを禁止する方向性は間違っていないと思っています。。警戒しすぎて何にもなかったという文句のほうが、警戒せず、大事に至るよりましというものであるという考え方です。 ここにはある程度…

No.87 やってみたいこと

色々と考えをブログに綴っているが、筆者の目的はソフトウェア開発者がしなくていい苦労をしなくなってほしいという思いです。 なくなることはないのだろうけど、減らす努力はしていけるし、積み上げればそれは大きな差になると考えています。 状況は千差万…

No.86 要求が悪いのではなく

このところ要求関係の思うところを並べてみたので、整理できて来たようです。 どうやら問題は作り手側には、ちゃんとした完成された要求が存在するという誤解 頼み手側には、これ以上のことはあなたに期待していないという善意 こんなことがあるが故に、両者…

No.85 要求のもう一つの側面

言われたとおりに作ったのに作り直しになったという経験を持つ人は意外に多い。 それは単純に言うと絶対の正解が存在するという考えが引き起こしていると考えることもできる。 だから、別の解釈の存在など考えないのかもしれない。実際には頼み手が変わった…

No.84 非機能要求と機能

正月恒例の駅伝を見ながら、駅伝で優勝してほしいというのが要求であれば、結構難しい。 絶対値ではなく相対的なものがあるから、1区を〇秒で走るということであれば、OK/NGの判断が容易にできるのだが、そうはならない。相手がもっと速ければ、優勝はできな…