どこに不具合がわかるなら苦労はしないのですが、実はある程度まではわかるものだと筆者は考えています。
作り手にテストをさせると不具合が多い箇所からテストをしていきます。
多く作りこんだ訳ではなく、自信がないからそこから見ているわけです。
そこで問題はそこにあるすべての不具合は検出されている保証がないということです。
不具合が多い箇所は、まだあると思うべきですが、同じテストを繰り返したところで検出される確率は高くありません。
そこで、別の角度から疑ってかかるテストが必要になるところでしょう。
そこで経験豊富な人が、多くの観点を持っていて、不具合を見つけることができるのは経験的にできたりします。しかしそれを形式知にするのは困難で、知らない人がそれをできるようになるのは簡単ではありません。
しかし、多くの現場で残されてきた事実はバグの偏在という原則として残り、それは経験者をして「バグの場所はバグが教えてくれる」と言わしめるのです。
これは知っておいて損はない一つの真理なのではないかと筆者は思っています。