何故、不具合が起きるのか、この理由の多くは要求の曖昧さに起因しているような気がしています。
要求の時点で、一部の隙も無い要求仕様ができる可能性はどうしても低いと言わざるをえないと考えています。
何故なら、出来上がったものをこの世界の誰も見たことがない状態で、完璧な要求など存在していないと筆者は思っているからです。
なら、不具合を防ぐにはどうすればいいのか、要求が不完全であることを前提することが肝要です。
アジャイルの考え方はこれを意図していると思っていますが、これを誤った理解で、あいまいなまま進めていいと思ってしまう人がいるかもしれませんが、それは誤りです。
細かな範囲に区切って決めるべきは正確に決め、小さくスプリントを回していくべきで、あいまいなものを作ることではありません。
これに対して、要求者から具体的なものを引き出すために作るやり方は、ラピッドプロトタイピングというやり方で、アジャイルとは異なります。
自分の置かれた環境でどんな方法が最も良い結果を導くのか、その知識を結果に結びつけられてこそ、その知識は生きていると言えるのだと、筆者は考えています。