No.103 いきなりレビューしろと言われても
ある日突然、仕様書が目の前に置かれて
「レビューして!」
と言われても、難しいものがあります。
要求に近い仕様書なら、なおさら難しいことになります。
多くの場合、誤字脱字、てにおはのチェックをしてくるような人が多くなってしまうような気がしています。
書かれているものには、作るものについての何かかが書かれている訳で、それを基に作る行為を行っていくことになります。
そうなると、この通り作れば意図通りのものが出来上がるのか(要求が満たされるかのレベルもあれば、本当に動くのかのレベルもあります。)
)を考えていくこと、出来上がったものを使う人は本当にその通り使えるのか、そんなことを考えながらやる必要があります。
昔、村上龍が小説は一番ずるい媒体で、「世界一の美女」と書いてしまえばそれだけで済む、と言っていました。つまり言葉を言葉だけで受け止めていてはそれを現実化する人間が何をするかの部分をイメージできないことになります。
想像力豊かな人間でなければ、レビューをうまくやれません。
不完全なものと格闘することで、想像力は磨かれます。
レビューしろと言われたら、あなたは何をチェックするのでしょうか?