No.168 一番大事なこと
・楽しくなければ
どれほどのものが作れたとしても、そこに楽しみが存在しなければ、人の心は疲弊してそれを続けることが困難になります。
人は機械になることができないのだと思っています。
・自分の楽しさは他人の楽しさとは違うかもしれない
自分の楽しさを追及しても、他人と共感できるとは限りません。達人がすごいのはそういう高度なところに至ることに喜びを見いだせる点にあると思います。
しかし、至高の頂に到達しても多くの人が共感できないレベルになると残念ながら後継者の育成の点は難しいかもしれません。
・結局、人はできない方を基準に置いた方が、モノ作りはうまくいく
言ってしまえば、複数の人間を集めたとき、基準の置き方を誤ると、その組織は不幸になるということです。
うまくいかないのを人の力量せいにして、そのくせ育てることもできずというなら、いい方は悪いですが、自殺に近いレベルと言えます。
与えられた状況をフルに活かして、安定した品質で物を作るというのは、人に幻想を追い求めている限り不可能と言えます。
良い組織にいる人はやはり楽しそうなのです。それが一番大事なことかもしれません。