No.167 プロセス品質
・できたものを左右するのは
評価してみることで、出来上がったものがどの程度か把握することができます。検証とか検査とかいわれる工程が存在ることで、それを測ることができるわけです。
形のないソフトウェアを測るということは、とても難しいのですが、多くの人はその部分に気づかないか目を向けようとしません。そのためテスターがその能力を遺憾なく発揮できるかどうかまで、気配りのできた開発は徐々に増えているとは思いますが、まだ大変な思いをしている方は多いような気がします。
・どうつくったかは重要
出来上がってからできることは限られるので、作る過程に目を向けるのはとても正しい行動原理だと思います。偶然できたいいものは芸術品なら良いですが、工業製品としては少し困ります。
何度作っても同じように高品質なものができなければなりません。
その考え方から、プロセスの品質が問われるわけです。
・管理されなければ保証はされない
品質を保証したければ、管理された中で作られる必要があります。ソフト屋さんが出来たと言ったから終わりというのは、管理されていないモノづくりです。
どうあるべきかが事前に決められていて、その通りに進られ、イレギュラーの発生時はその対処法もまた、予め決められていなければなりません。
そうして作られたものだからこそ、少なくとも同程度のものはまた作れるわけで、それが保証の考え方になります。
管理は窮屈かもしれません。しかし、これもまた人の知恵の結晶なので、無碍にはできないと考えています。