ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.174 それは人の問題ではない

 

・不具合が多い開発者は

 開発をさせた結果、不具合の多い開発者と不具合の少ない開発者がいたとします。これは実力の差と言えばそうなります。
 実力の通りの結果になる開発なら、それは開発者が野放しだったと言えるかもしれません。

 

・実力のある人だけを集めるのは不可能

 開発者に実力がないからいけないというなら、採用基準とか業務を任せるに足る実力があるかどうかの評価基準を持っている組織でなければ、実力者を集めたかどうか確認できません。
 それもできずに、人の問題のように言うのは、ただの責任転嫁のような気がします。

 

・これは実はプロセスの問題なのでは

 不具合が多い人がそのままで実力で作ってしまわないように、プロセスの中で制約を設けて最低レベルの実力の底上げをする必要があるのですが、これを守らせるには、まめなチェックが必要になり、難しいところがあるとは思います。しかし、基準があるから測れるわけで、それをするから実力を評価できるわけです。プロセスの品質を上げる努力は、難しいが故に尊いのだと思います。