ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.173 ソフトウェアを作るということ

 

・考えて作って確かめる

 何を作っても、この3ステップは必ずあります。品質の良いソフトウェアは本当に緻密な積み上げの上にしか組みあがることはありません。
 考えなければならないこと、気を付けなければならないことが、半端じゃないくらい多いのです。故に、人のスキルの差が、圧倒的に違ってくる職種といえると思います。

 

・動くはゴールではない

 ソフトウェアが動いたとしても、それだけを評価基準にしてしまうのは、品質レベルを大きく下げてしまう要因といえます。完成するということは、客だけでなく、メンテする人、機能追加する人すべてを一定以上のレベルで幸せにしないとダメです。あとは野となれ山となれでは、プロの仕事ではないのだと思っています。

 

・誰の明日を助けるか

 客だけを見れば、動けば終わりなのかもしれません。しかし、維持する人、向上させる人、そのソフトウェアのライフサイクルすべてに関わってくる人が幸せになる様にできるのが、できるプロフェッショナルな仕事というものです。それは決して定量的に測れるものだけではありませんが、自分の作ったものに関わる他人が不幸だと感じるようなものを世に出すのは憚られます。
 誰もほめてくれいないようなところまでも、それこそ「神は細部に宿る」の領域こそ、プロの本領と言うべきものだと思っています。