No.162 全部正しいという矛盾

・立場の違いから

　開発部門と品証部門など、立ち位置の違いから、正義が食い違うことはよくあります。
　立場が違うので、正しいを積み上げた結果、間違っていると指摘されていると思ってしまうと、味方という印象は薄くなりますよね、心情的に。

・目指すものの違いから

　とにかく急いでリリースしろと言われて、いろいろなことが不十分だと感じつつリリースした結果、品質問題が出て、品質の悪さを攻められたりするのも、やるせないものです。
　要するに正義は正義は人か部署の数だけ存在していて、相容れないものであることよくあるのです。

・選べる強さを持つ

　そんな中で、自分を強く持ちたいなら、起きている事象の因果関係を自分の中で常に明確化しておく必要があります。
　自分で選ぶにせよ、反対派と戦うにせよ、自分の中で軸となる考え方を確立しておかないと、流されるだけになってしまいます。
　何のために何をしているのか、それを明確にして、実力のある人は、「何のために」を他の人より多く並列に処理しています。実力を高めるなら、安易な妥協を排すること、自分以外の問題を主張して、自分の努力を止めてしまわないことが、根幹だと自分は考えています。
　欲張った分だけ、伸びるというのは、あると思います。