No.202 品質を管理できなければ保証できない
・品質を保証したい
品質を保証するなら、品質が提供するレベルにあることを検証しなければならないわけですが、適当に作って検証によってのみ品質を保証するのであれば、全数検査かつ全項目試験ということになり、デリバリーとコストの面で大きなハンデになってしまいます。よって、作る過程も、出来上がったものも管理されることで、品質が担保されることになります。
・テストしないで出荷はできない
何の確認もされずに、リリースされてしまったものの品質を保証することは不可能です。目標とする品質にあることを説明できないからです。しかし、確認できないだけで実際にはその品質に到達しているかもしれません。
ですが、結果が良ければ良いというのは品質管理上あり得ません。なるべくしてなっていることが証明できるものでなければ、良品としないのがセオリーです。
・関わる人間の質も大事
日本では、未だにソフトはわからないと平気で言える人間が経営者として、開発に対して責任を持っていることがあるのではないかと思えることが多くあります。
品質管理のシステムの一部を人が担う限り、知らないとかわからないでは済まされません。責任だけは取るという話も成立しません。品質を保証するためのシステムの一部を担う人には、相応の役割が課せられます。上から下までプロでなければ品質を保証するのは難しくなるのは確かです。