No.199 テストを強化する
・品質問題をテストだけに押し付けてはいけないが
品質が悪いという話になるとテストを強化しなければという話になることが多いと個人的には感じています。
間違いではないが、不具合が多いのであれば、原因分析をしないとその対策は効率の良いものにはならないと思います。
とはいえ、テストそのものもより高いレベルを考える必要があります。
・漏れなくダブりなく
設計でもテストでも、同じことが求められますが、漏れなくダブりなくできているものは効率がいいといえます。しかし、本当に詳細なことを言い始めたら、昨今のソフトウェアを隅から隅までテストしきるのは不可能なレベルに至っており、「全部」の定義を定めずに力業でテストしたのでは、安定した何かを得ることは難しいと思います。
・やれることと、やれたかどうかがわかること
やれることしかできないのは自明の理ですが、それがやれたかどうかをわかることは重要です。仮に失敗しても、具体的に何ができていなかったがわかるなら改善可能です。ふりかえりをして改善すれば良いだけです。
だからやれるかどうかだけでなく、きちんと評価できることをしなければ、次につながりません。たとえ失敗でも、いや明確に失敗と分かり、その原因まで明確になるならその失敗には大きな価値があると思います。
今は失敗が許容されにくい時代ではありますが、だからこそ、それを恐れないことの価値もあがっているのではないかと思うのです。