No.27 要求が一番幅広いということ
仕様であれば、完成の形は明白で、出来た/出来てないの区別は明確に着くもののはずと考えていました。
実際問題、仕様を決めないというやり方はないのは事実です。
常に仕様を見直して改めるという開発手法はあっても、何を作ればいいか明確にならない開発はないと書きたかったのですが、必ずしもそうではないということも考えています。
しかしながら、それであっても作りようがない状況にあるわけではなく、仕様っぽい感じのものはなんとなくあるだろうと思います。
しかし、要求は凶悪というべき幅の広さを持っています。
漫然としたものから、微に細に渡るもの、具体的というより明々白々なものまで、たった一つの「要求」という分類に括られてしまっています。
千差万別な要求からきれいに仕様を導き出すことは、言うほど簡単ではないわけで、ここが画一的な方法で万全を期せるとは少々考えにくいなあと思うのです。
この要求の捌き方が、後々の成否を左右するのではないか、そんなことが頭の中をぐるぐる回っています。
何か結論が導ければいいのですが、今のところは悶々と考える日々です。