No.220 トレーサビリティ?
・プロダクト品質
出来上がったものの品質が良ければいいだけなら、トレーサビリティという言葉がここまで頻繁に聞かれることはないと思います。
ものさえよければ、どんなプロセスで作られていようと気にならないという客ならそれでもいいでしょう。
しかし、それだけではダメな時代になってしまっているようです。
・プロセス重視
だれが作っても同じような品質で同じものが作られなければならないという考え方をソフトウェアに適用するのがベストなのか・・・おそらく正しいです。
でも何故かいつもぎりぎりまで追いつめられる・・・何かがおかしいのです。
・願望や希望は計画とは呼べない
今まで社内で誰も作ったことのないものを、次の製品で搭載するという話はわかるのですが、製品に搭載するのは技術開発の終了後であるべきで、いきなり作りながら搭載する計画を立てて、ソフトウェアが遅れているとかいう話になるのは、モノづくりとして異常だと考えていいでしょう。そんなものは計画とは呼べません。技術ができたと同時に搭載して売れば、製品は売れるかもしれませんが、ソフトウェアの状態は最低に近いものだったとしても仕方ありません。
正しいプロセスで作られているかを把握するキーワード、それがトレーサビリティだと思います。さて皆さんの開発のプロセスではトレーサビリティが保証されていますでしょうか。