ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No,206 #ふりかえり のアンチパターン

 

・終わってからということ

 痛みというのは、痛い最中と過去の記憶になってからでは、それに対する反応は同じにはならない。問題がどれだけ起きても、それは過去のことになってしまっている。さらに質が悪いのは、改善などしなくても開発ができてしまった事例が一つ誕生してしまったということだろうか。

 

・自分以外の改善を望む

 いつも同じ人が声を上げるというのは、その人の望みはずっと叶えられていないということになる。それを改善するということが、総意にはなり得なかったということになるのかもしれない。そうなるということは、ある意味では「自分は変わらずに、他人を変えて自分の望む成果を出そうとしている」ように見えているのかもしれない。

 

・誰も確認しない

 開発PJはふりかえりで終わってしまう。そこで決めた内容が次回に持ち越されて、責任体制の中で実施されるかというと、やらなくてもできてしまうことがわかっていることである以上、前例を打ち破ることが難しくなる。そして、放置されてしまうかもしれない。
 
 うーむ、その場で改善は行い、ふりかえりの場でチームのルールに昇格させるのでは、だめなのでしょうか。