・ソフトウェア固有の問題
小説家がいて、書いた行数が多いから順調に進んでいると解釈するのはやや危険といえます。
ソフトウェアも進捗を管理するには様々な困難を伴うものだと思っています。
・人は主観の中で生きている
説明して「わかりましたか?」と聞き、「わかりました。」という返事で安心するようでは、客観的事実を求めることはできないのと同じ(清水さんの「分かるの問題」です。)で、進捗管理も人の説明の言うパーセンテージで進捗を把握するのは、無理があります。自分は大丈夫だと思っているというのは、その人の想定する範囲内においてであり、現実世界においてではないのですから。
・客観的事実に近い管理尺度を設けないと
人は、まだ間に合うと思っている間は、現状が遅れていても「善意で」遅れているとは言いません。例外の人もいるかもしれませんが、まあ、そういうものです。パーセンテージの管理も80%以降の別次元の進捗度合いもそうですが、わかっていなかったというのは、その認識がなければわからないので、そうなってしまうのです。
最初に基準を決め、粛々と管理しないと、途中から厳しくなったでは、管理される側も苦しくなります。頭を使ってうまくやらねばならないのです。