ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.183 テストでやらなくてもいいことがわかること

 

・全部テストしたのか

 こういう言葉を掛けられることがあります。本当に全部テストしたら、ライフワークにしてやっても時間が足りませんという話になるかもしれません。
 テストをすることは手段であって目的ではありません。ソフトウェアが品質目標を達成できているか検証することが目的であり、そのためにテストしていますので、全部見る必要がないことが多いです。

 

・やらなくていいと言い切れるか

 とはいえ、なんとなくとかそんなことで見なくていい場所は決められません。ソフトウェアの構造も、要求も、仕様も把握できている人が、品質とテストのスキルを持っている場合だけは決められると考えています。
 そうでない人でも優先順位は決められますし、時間が無尽蔵にあるわけではないので、優先順位のある程度で見切ってもそれなりにはなるとは思います。

 

・品質には際限がない

 結局、欲張れば際限がないのが品質なので、線引きにも相応のスキルが必要ということになるでしょうか。とにもかくにも、知識は知恵の温床で、その知恵が経験と合わさって有益なスキルと考えていて、そうしたところに行きつけた者だけが、有能なものとして生き残っていくのだろうと思っています。もちろん有能でなくても生き残るのは難しくはないですけど、良いものを作りたいのは、立場や経験によらず同じだったりします。だたその中身は知識と経験で雲泥の差になることがるというだけなのですが。
 やはり、現役である限り勉強し続けないとならないということですね。