ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.190 不可能を可能する

 

・開発者の役割

 できないことを出来るに変える。技術者として挑みたいものではありますが、量産の開発でこれをしてはいけないことになっています。宇宙に飛ばすロケットが、できるかどうかわからないものを本番には使わないように、量産の開発は確立された技術のみを使って行うものとなるべきです。

 

・要素技術の開発

 不可能を可能にするのは、要素技術開発において行われるべきで、量産の開発で行うのは普通ではありません。
 しかし、ソフトウェアの開発において、できないことというのは・・・ないと思います。
 物理的にとか、時間の問題とかはあっても、基本限界はないので、不可能を可能するわけではないので・・・と考えてしまうかもしれません。

 

・安定と品質

 安定を求めると、ソフトウェアの作り方は限定されます。品質を求めると、さらに限定されまず。こうしたことは上級者が身に着けた技能ではなく、開発チーム全体に課せられるルールでなければなりません。
 結局、制約のない開発は、「危険」以外の何物でもなく、そのリスクを、作らせている側が背負っている意識があるならいいのですが、多くの場合はそうではない気がします。
 動いたいう事実は大した意味はないのだと、最近はつくづく思うようになりました。