No.119 仕様が決まらない
試作の段階では仕様があいまいで、要求を段階的に取り込んでいくような作り方をしていると、ソフトウェアの構造は複雑化する傾向が高くなります。
仕様を決めるためにソフトを作るなら、量産のためのソフトは改めて作らない限り、非常に不幸な運命をかかわる人間に与えていくことになります。
理想的な設計を行うためには、要求が確定していることが一つのポイントになります。
そうであっても、その先にソフトウェアがどの方向に発展するのかは未知数です。結局、理想的な状態である時間は短いのではないかと思います。
だからといってあきらめて流されるのでは、良いものは作れないと思っています。
何を守り、何を勝ち取るか。人の思いがその結果を決めているのです。
こうなると個人差が出てしまいます。そこで、品質を確保するためにルールを決めてみんなが共通の行動基準を持つことでそれを達成します。
今度は組織が何を守り、何を勝ち取るかになります。
そして、品質が決まります。