ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.171 人づくりの難しさ

 

・教育でできること

 欲しいのは「出来る人」や「教えられるレベルに達している人」だとします。
 教育というのは、知識として与える工程であり、その結果は「聞いたことがある状況に達した人」か、うまくいけば「知っている人」でしょうか。

 

・スキルはどうして得る

 スキルとして身に着けるには経験が必要です。それも成功体験が。
 そのためには知っていないとダメで、やみくもにやったら偶然できていたのでは、スキルとは呼べません。これを何度でも当たり前にできる人がスキルを持っていると言えるわけです。

 

・経験は必要だが

 教育得た知識をナレッジやスキルに変える工程は、その人に任されています。というか、教育では無理があります。
 わかっていることを出来ることにするのは、経験のない人には難しいものです。
 それの効率の良い乗り越え方が、「思考実験のセンス」みたいなものが必要だと思います。恐らくこれもスキルとかナレッジなのだと思います。
 多くを克服した人は、その方法を多く持っています。だから上達も早いのでしょう。その方法が知りたいと言っても、それが自分に向いていない方法ならやはり無理です。人づくりにおける最大の障壁はこの辺にありそうだと、個人的には思っています。