ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.254 例外の価値

 

・仕様書は後回しで

 これを認めた結果、仕様書をチェックする人間は不要になります。そして書く人間もチェックされなくなるので、そのスキルは育ちません。
 例外を認めるということはその組織の価値を貶めています。

 

・リリースは早くなるのか

 例外を認めて仕様書を後回しにした結果、品質の低下分の抑えが効かなくなります。その結果、品質は落ちていくことになります。定量的に管理しようにも基準を失った状態では、人依存でしかそれは回らない状態になります。

 

・そしてもう書けない

 それを単にソフトウェア開発者の問題にしてしまったら、安易に書けということが経営者はできてしまいます。しかし、長い間で失われたスキルは組織内にないので、何を書かなければならないのかもわからなくなります。
 おそらく、二度とそのスキルが組織内に定着することはないでしょう。