ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.185 アジャイルって

 

・ソフトウェアだから

 ソフトウェアだから、後から変更しても大丈夫と言われていた時代があったように思えます。
 変更を許容するのかアジャイルの精神ではありますが、いい加減なものをつくるということではありません。
 でも、変更を許容しつつ高い品質を維持するのは簡単ではありません。

 

アジャイルでやりさえすれば

 アジャイルには、どうしても人のスキルに依存する部分が見え隠れします。それだけの責任を持たねばならないのでありますが、実力の高い人には妥協点は見えても、低い人にはそれは限界点かもしれません。故に、見誤るのは許されません。
 しかし、理解が足りないとアジャイルだから大丈夫と思ってしまうかもしれません。

 

・結局は

 高い品質を確保するには、品質の確認の頻度を上げて、劣化を防ぎながら作ることになります。形式的なものではなく、本当にチェックするのは簡単ではありません。まじめにやれば作るより大変です。しかし、必要なことをやらないのは不誠実と言えます。
 高い意識を持つ者だけが、到達できるレベルに全員が至ることはできません。その前提で何をどうするか決めることが大事です。手段は万能ではないと考えるべきと思っています。