ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.130 振り返りについて考える

 

・振り返りのファシリテーターをすることになりまして

 やれと言われればやりますが、基本的にライトに前向きに追われればいいと思っています。
 KPTという手法を使いますが、これだってきっかけぐらいにしか考えていません。


・振り返りが盛り上がらないという話を聞いたことがあって

 まあ、その時の話は、必ずやらないとならないのでやるのだが、いつも同じ人がしゃべるだけになって・・・
というようなものでした。

 なぜそうなるのかは、想像は出来ますが、真実はわかりませんし、何かできるわけでもないし、その方には頑張っていただきたいですが、どうなったのでしょう?

 とりあえず、筆者が目指すのはマインドの醸成なので、未成熟な組織であるとして、小さく実現可能な改善を回していくためにやれれば思っています。
 振り返りはPDCAでいう、Cに当たると思うので、Aが機能しなければやった意味がないと考えています。

 だから、リーダが一番大変なんだと伝えてはいますが、まだ結果が出ていないので、何とも言えません。


・Tryが実施されないならKPTじゃない・・・と、思う

 とは言え、そのお陰で、開発がどんどん大変になるなんてことは、進むべき方向ではないと考えています。
 まずは、地味にしなくてもいい苦労を一つ解消したいものです。

 この地味さがまたマインド醸成前は難しさを醸し出します。

 もっと改善効果があることがあるのではないか・・・とか、こんな程度のことをしてもたいした効果はない・・・とか、なかなか厳しいです。

 でも、すごい人の大半は地味なことの繰り返しをクリアしてその場所に到達しています。だからみんな

「たいしたことない!」

 と、言います。謙遜でもなく、ただ誰にでもできることを地味に積み上げ続けただけで、それは誰にでもできるからそういうのだと思っています。
もちろん違う人もいるでしょうけど・・・。

 つまり、組織やチームもそういう地味なことを積み上げないと、その域には届きません、と思っています。

 だから、やれることを「やる」と決めて、当たり前にやる。それが一番大事なことなんだと、筆者は考えています。