No.38 管理すると言っても
新潟方面の某アイドルグループで起きた問題は当事者と管理者の間に何らかの思惑の違いがあったことは間違いないと思われます。
我々も働く現場において、小さなものから大きなものまで何らかの齟齬に悩まされることは多いです。
解決できることもあれば、解決できないこともあるとは思うのですが、客観的に考えて、現状は立場の上の人間が作っていることは間違いありません。
意図的ではなくても、見逃したり、相手にしないことも状況を作り出しています。
ここで管理というものがどういうことまで管理するかが、結果を大きく左右すると思います。
人を管理するだけで、人からの報告だけで客観的な事実を積み上げて、判断することができない状況を作ってしまうのは上に立つ者の怠慢と考えています。
管理の対象が人では、圧力と恩賞だけの管理に過ぎず、問題の解決も改善や向上も下の人間が頑張ればいいことのような対応になってしまいがちです。
あくまで行うべき仕事を管理対象として、管理していかないと情報があいまいになり、改善ができなくなる恐れがあります。
ソフトウェアの管理は見えにくいことから難しいとされています。
それを理由に管理することから逃げてはいけないのだと思います。
正確な情報が集められなくなったら、それはもう管理されている状態ではないと考えます。
圧力を強めると、悪い情報が報告されなくなる傾向があり、管理者が事態に気付くのが遅れ、結果さらに怒り、もっと圧力をかけるようになると、まずい状態だと思います。
遅れることより、正確に状況を把握できないことを管理者は恐れるべきかと筆者は考えています。