テストをしていると、再現しない不具合に直面することがあります。
再現しないんだからしょうがないで済ませるわけにはいかないのが現実としてあります。
ボーイング社のバッテリー発煙事故も原因が不明のまま、現在再現しない状態で飛行機は飛んでいます。
つまり、再現しない不具合にもちゃんとした終わらせ方があるということです。
再現しない場合、原因の特定が困難なので、推定原因を出すことになります。この推定原因とその対策双方の妥当性を有識者が検討して問題なければ対策完了として一応の処理ができますが、原因が推定でも特定できない時は大変になります。
防ぐことができないなら、どうするということになりますね。
PMBOKでは回避、転嫁、軽減、受容の4段階のリスクマネジメントがあります。受容は起きたら受け入れる訳なので対策しません。
何故受容で良いのか、と言うと、重大度も頻度も低く顧客に与える損失が少ないと言い切れるものだからということになりますね。
原因がわからなくて、重大度が十分低いなら、頻度がある程度以下であることを確認して終了とすることができることになります。
もちろん、論理的にここは積み上げる必要がありますが、わからないから困ったなあと言って、うやむやにしてしまうことがないようにしないとなりません。
わからなくても責任はあるのですから。