ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.59 闇営業の不思議

 

 報道を見ていると不思議なことがある。反社会的○○の情報がまったくニュースから挙がってこない点です。
絶対に触れないというマスコミの断固たる姿勢なのか・・・筆者の考えすぎなのか。

 正規の営業でないルートでの営業なので闇営業ということですね。

 開発現場におけるプロセス違反なのかなあとか考えていました。
 芸人さんたちは、法には触れていないわけで、吉本興業なりの社内のルールに反したということで、謹慎しているということになるのでしょうか。


 プロセスが厳格でないのは開発現場には結構ある気がしています。
 追加や変更が入っても、期日は変わらないなんてことも・・・。


 ソフトウェア開発者の仕事とは何なのか・・・考えさせられることがありました。

 さて、かつてはプロセス改善屋だった身の上ではありますが、ソフトウェアの品質を決める一番大きな要素は「人」です。
今のところ、これが覆されるケースは見ていないだけですので、違う可能性も否定はしません。


 そもそもプロセスに重きを置く理由は、人を一定の不良率で成果を出すシステムとみなして、全体として効率よく成果を出す方法ってことに悪く言えばなってしまいます。
これもある意味では正しいのですが、改善する理由は様々です。

 結局、理不尽な要求や待遇、しなくていい苦労の連続から解放する手助けとしてプロセス改善を行うという体でやってきましたが、それでも多くの場合は一時しのぎになってしまったように思えます。

 闇営業はダメだと言うだけ、締め付けるだけでは、状況を救うことにはなりません。
 しなくても済むようなシステムができれば別ですが、そうなるためには、すでにある仕組みとの軋轢が生じます。


 正しいものを振り回すだけではダメで、解決できないことを丁寧に解きほぐしながら道を探らないと収拾がつかない状況になる恐れがあります。
見えている部分だけで判断せず、何故こうなったのかの部分に手を入れないと、一時しのぎだけになります。

 わかっているとこは、従来通りではもう許されないという事実です。その上に立って、改善を回せるかそこが大事だと思います。