No.82 不完全さの中で品質保証するということ
結局、要求も不完全であるという点を出発点にしないと品質は良くならないと考えています。
プログラミング言語の文法を守るだけでは、動くだけのものしかできないのと同じように、プラスアルファの枷をはめることで、より高い品質を実現していくことになるのだということを作り手はわかっていないとならないのだと思っています。。
しなくても良いかもしれないことを、敢えてしなければならないものにする。高いモラルか高潔なルールかはわからないが、そうしたものが品質を支えているのは間違いないと思う。
作るだけで精一杯では工業製品としての成果物たり得ない。
より厳しい枷の中でそれを達成してこそ、品質はたかまるのでしょう。
より良いものを作れるのは、それを守っても尚、新しい良いものを作り出していける人々なのでしょう。
より高いモラルで品質に挑むソフトウェア開発者にとって、来年が良い年になることを心よりお祈りします。