No.75 何故、完全なものができないのか?
できないことになっていると言った方が正しい気がする話ですが、理由はちゃんとあると思っています。
まず、プロセスのどこかに完全なものがあるという思い込みが不幸への序曲です。
頼む側すら完全な要求など持ち合わせていません。
なのに言われた通りに作ったのに・・・という悲劇が生まれます。
作ったものに完全はあり得ないように、プロセスもプロセスの構成要素も不完全なものの集まりで、それが顧客満足という不確かなものを目指して進んでいるのです。
これは不幸な話ではなく、これが環境なのだと認めることから話は始まるのです。
それでも誰かを幸せにするために、ものづくりの仕事は存在するのです。