No.42 一部を全てと思ってはいけない
このところ、病気のニュースが世間を騒がせています。
その周囲の反応について、コメントの一部だけを抽出して、世論形成したいような動きが見て取れます。
勿論、不適切な表現とか、そういう部分はあるのでしょうけど、人というのは、そんなに単純に白黒つけられるものでもありません。
だから不適切でもいいのかと言われれば、ダメと言うのは正論で反論の余地がありません。
とは言えだめな部分を許容してあげる余地がある社会でないと、息が詰まることになるとも思っています。
こうなると不完全な人間は社会にいる資格がないとかなってしまわないか、ちょっと不安がよぎったりするのは考えすぎでしょうか。
ソフトウェアに限らず、開発者を育てないとメーカーは立ち行かない部分があります。
育てる余地というのは、不完全と言うことになるわけです。
勿論、発展途上にある人材が作った製品だから品質が悪くてもいいと言うことにはなりません。
製品の品質は害わないように、人材の質は上げていかなければならない分けです。
全部の中の一部の悪いところを見て、全てを決めることは出来ないし、一部の良いところだけで決めることも出来ません。
人の持つ能力は、一様に同じようにはならないからです。
それらを併せて、状況と向き合って、その場での最適解を、都度出していかなければならないのです。
だから、多少の悪さを許容して、しかし、トータルの品質は管理する為に、なんらかの指標を設けておくなどの対処が必要になるのかもしれません。
正論だけで人を追い込んでいくと、いつか壊れてしまいます。
許容と、限度は、わかりやすく示しておくと、チームは仕事がしやすくなる部分があると思っています。