ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.187 忙しいという理由

 

・改善を行う際に

 必ずいるのは反対派で、いて当たり前です。全員が同じ方を一斉に向くようなら、その方が組織として健全ではないと思わざるを得ません。
 で、よく言い訳に使われるのは「忙しい」です。
 忙しいのは特別なのかと言えば、常態化しているなら、「普通」なはずで、体よく断られているというのはよくある話です。

 

・現状肯定派なの?

 否定するのは、現状の方が望ましいからであって、変化を好まないということだと思います。
 現状に不満がない人ならそれもわかるのですが、誰しも不満を抱えながら日々を生きています。ということは、新しい施策は自分を今以上に幸せしてくれないという結論をだしているということでしょうか。そこにその人なりの計算はあるとみて間違いないと思っています。

 

・多くの人は自分からは動かない

 不満を解消すべく、周囲を動かしたり、自分のところにやってきたものを利用して自分を更に有利にしようとか考える人は全体の中で、ほんの一握りです。こういう人は、他人に自分の人生を握られている現状をよしとしないので、変革を進んでやっていきますが、多くの人は他人に幸せにしてほしい的な感情があるのか、自分からは動きません。明確なメリットがあってやっとほぼ半数が動くという感じでしょうか。その後、多数派が変わったことで迎合する人が移り変わって、最後に反対派が残るという感じで、物事は動いている感じがします。
 忙しいのは分かりますが、それが長い目で見て自分にとって最良とは限りません。多くの人がやっていない時なら先行者利益が得られるタイミングでもあるはずです。保守的であることが悪だとは思いません。ここで必要なのは多分、「遊び心」でしょう。筆者はそう思っています。