No.51 過去の成功体験の功罪
その会社の先達が会社を大きくしてきた背景には、何らかの成功体験があって、出世した人はその時の成功体験をベースに日々の経営に反映しているのだとは思います。
もちろん、同じことの繰り返しであるならば、それでもいいのかもしれません。
しかし経験していないことに挑むときに、そう言った姿勢から逃れられないとなると、難しい問題が発生する可能性もあります。
自分の成功体験も、ある程度まではうまく再利用できるのでしょうけど、経験が通用しないことも多く遭遇します。
こうしたときに、過去にすがらず、上手に学び手になれる人が未経験ゆえの問題が小さなうちに巧みに遭遇して、経験値を急速に積み上げながら成功へと持っていけるのでしょうが、万人ができるわけではありません。
他人に期待しすぎず、自分殻を破るチャンスと捉えて前向きに頑張るのが個人の精神的にはいいのでしょうが、組織がその前提で個人が勝手に成長して、勝手に改善して、成功しろというのでは、問題があります。
個人の問題への構え方と、組織としての在り方はそれぞれの問題として存在します。
それも踏まえて、自分の環境を客観的に把握して、自分を成長させることができるかどうかで、環境が選べればいいとは思うのですが、現実は難しいものです。
組織を作る立場にはありませんが、個人として組織に対して何ができるかも合わせて考えていきたいと思っています。