N0.181 ソフトウェアの品質は
・いいものができたとしても
品質のよいソフトウェアが出来たとしても、何のプロセスも守られておらず、ろくなエビデンスもなく偶然出来上がったのだとしたら、それどれだけの価値があるのでしょうか。
もう二度と、そのような品質で作ることは出来ないかもしれません。
人の能力が上がれば良いという話をされる方もいますが、管理も出来ないのであれば、厳しくなるのは仕方ないと思います。
・管理された結果でなければ
人の能力としても、それすら管理対象でなければなりません。
ある種の制約事項をものづくりの現場がすべて受け入れて行うことができないと、難しいものがあります。
何度作っても同じでなければ認められない。それがルールだからです。
・結局は
だから優れた人が、優れた能力を駆使して作り上げたものがよい品質ということではなく、どんな人間が作っても、目標とする品質に何度やってもたどり着けるやり方で作られたものの方が良いものであるという考え方をしなければならないのに、それが出来ていない人がまだいるように思えます。
その為には、地味なことを積み上げなければならず、決して快く引き受けられるようなものばかりではなくても、共通の認識で共通のルールの下で、一定上の管理をクリアして作られたものが必要なのです。
だから、面倒だし辛いところがあるのです。しかし、それが品質を支えるのだと考えています。