No.118 理想的な設計
開発終盤に、最低と呼べるようなソフトウェア構造に吸い取られるように労力を奪われながら、気力を奮い立たせて開発行う現場は見ていても気の毒に見えます。
中にいる人は、今更どうしようもない状況で、泥仕合を続けているような感じでしょうか。
そんな時に頭によぎるのは、今から作り直したいという衝動です。
さて、確かにその時には、作り始めたころにはわからなかったことが見えてきて、構造的にこう作れば無駄のないスマートな設計ができたなあと思うことは思うのですが、本当にそんな状況が作る前に得られるのかという話は解決していません。
開発をする能力は、物を作る能力だけでは足りず、有利な環境や、不足する情報を先んじて集める能力など、受け身でいる限り絶対に習得できないであろう能力がなければ、それは達成されないように思えます。
コードを書く能力は、そこに至るまでの道筋をつける能力があってこそ輝けるのではないかと、思っています。
では何からすればいいのか・・・とりあえず何かを待つのをやめることからかなと、個人的には思っています。