ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.116 開発はなぜ遅れるのか

 

 いや、本当によく遅れます。(筆者の周りではの話ですが)

 考えられる原因はなにか?

 そもそも希望納期だけがあって、何を作るか作りながら決める方式は計画とさえ呼べなかったりすると思うのですが、まあ、いろいろなことがいろんな場所で起きているのでしょう。

 そもそも計画を立てていると言っても、収入というより貯金(リソース)と支出(要求)の関係が適正でないから遅れるということになります。

 遅れに対して再発防止策を立てて、要求ががちがちに制限されてしまうと困ることがあるから、再発防止策で適正な要求の量と、リソースで行うようにすればという話にできないのでしょうか。
それとも、踏み込んで責任を取りたくないだけなのか。

 しばしば、うちの会社に本当にあったやり方という話を経営者はします。

 世の中をまねても後追いでしかないと部分は確かにあります。

 しかし「守・破・離」の守を捨てて、先人を超えるのはやはり大変です。

 開発が遅れると共に、時間以外の何かが必ず組織の中から失われていきます。

 繰り返せば繰り返すほど、失われたものを取り返すことはできなくなります。

 見ないようにしているだけで、売り上げの数字が立っているからだけで、目先の問題にだけ取り組めば、その問題はその組織に恒久的に存在することになります。
そして、いつも起きていることは問題ではなくなります。それが普通になっていきます。

 そこで育った人の未来は・・・どうなるのでしょうか。