どんな組織でも権限委譲により任されている範囲とそれを超えた問題はエスカレーションするルールがある。
しかし、これをほぼ無視してしまう組織も稀あったりする。
そうなると、孤立した下の部分と、理解を示すことのない上に組織の構造は完全に分断されてしまう。
こうなった組織に属する人間は哀れである。
個人の力ではどうすることも出来ない。
上に立つ者も、自らの成功体験を否定できず、過去から続く呪われた開発を繰り返し、悲惨な状況と結果を乗り越えてリリースにいたる。
下にいる人達は、なぜいつも遅れるとか、なぜいつも品質が悪いのかとか言われ続ける運命を背負うしかないのである。
さて、ここで繰り返されることば「いつも」である。
ということは、過去その問題が起きてもそれは対策すべき問題ではない、若しくはそれに対して責任を取るべき上の人間がいないことを意味する。
だから、ずっとそのままなのである。
どんなときも、全ての結果は必然なのである。