基本、ソフトウェアに限らず、モノづくりの組織では、手に負えない問題は上にエスカレーションして解決をお願いします。
しかし、とある組織では「ソフトはわからない」ということが市民権を得ていて、経営者ですらそういってしまう組織があります。
これはソフトウェア開発における問題がエスカレーションされても解決しないと宣言されるようなものです。
こうなると、ソフトウェアに関しては、いわゆる丸投げなのに、結果が伴わないので「うちのソフト屋はダメ」みたいな言われ方をしてしまうような組織があったりするのです。
こうした組織を見抜く方法は割と簡単にわかるので苦労はないのですが、こうした組織を何とかするか、こうした組織でも何とかできるようにする方法については、未だに解決できていません。
組織を治すのが筋かもしれない。しかし、それが立ち行かないものも多くあります。
こういう組織では「ソフトはいつも〇〇だ!」という言葉が散見されるものです。〇〇は遅れるだったり、不具合が出るだったりしますが、大事なことは○○の部分ではなく、「いつも」の方です。
こうなる組織はその問題を改善する責任者がいないのです。
だれも責任を取る必要がないのですから、すべてをソフトのせいにしておけば、話は終わります。
こういう場所で働くソフト屋さんは別の場所を求める以外に今の所、策がありません。
現実はシビアで、こんな環境でも努力している人はいます。
そしてそうした人を救う策が今の所ない自分の無力さにも腹が立ちます。
もっと考えなければなりません。