ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.41 バイトテロとまで呼ばれる環境下でのリスク管理は

 

 不適切動画投稿による、飲食店等への影響は計り知れないものがあります。

 当初、筆者もニュースを見て常識のなさに驚き、腹を立てていました。
法的措置もやむなしと思っていました。

 

 リスクマネジメントとして厳格な対処は必要とは思います。なにより顧客からの信頼回復が最優先事項だからです。

 ですが、本当になくなるのだろうかという点を考えねばなりません。

 

 もし、彼らがテレビなどほとんど見ない生活を送っていたら、どれだけニュースで流れてもその問題を客観的に見ることもなく、客観的に見た人の反応も知ることはありません。
 他の人への抑止力は社会問題になろうとも、訴えられるとしても全くない可能性があります。

 

 そんなことがあるわけないと思うかもしれませんが、実は、これに近いことがごく普通にあります。

 

 一つの会社に勤めている人間は他の会社がどうやってそれをしているか知りません。まして他の会社の人間の目にも触れないので、客観性のある第三者による判断にさらされないことになります。
会社の中の不正行為は全く同じ理由でそこにあると思います。

 

 不正とまで行かなくても、不適切な行為などは存在していると思っています。

 

 何かあったとき、被害者然として、個人の問題にすり替えてしまう組織ではこうした問題を解決できるとは思えません。

 

 当事者であることから逃げてはいけないのでしょう。


 もちろん、当事者に対して会社に不利益を与えた場合は、損害を請求するという契約をしてから雇ってもいいですが、訴えることを公にするのはあまり意味がないのかもしれないですね。

 

 こうしたことをする可能性のある人間が、当たり前に社会に出て働くようになるのです。
 もう、日本人が望むサービスレベルが無料で得られる時代ではなくなるとしたとき、どんな世界になるべきなのか、考えないとなりませんね。