No.31 不正が起きる温床
日産のカルロス・ゴーン氏が逮捕された。これはインパクトのある出来事になりました。
彼は、不正を働いてまでもお金が欲しかったのかは筆者にもわかりません。
そうでなかったとしたら、要するに日本のこの手の取り締まりを行うところが舐められていて、この程度であれば、逮捕はされないだろうと思われていたのかもしれないですが、それもわかりません。
犯罪を犯す意識があってやっているのであれば、意識は不正をしているとなるが、捕まることはないだろうと思っているとしたら、それは不正という意識はないのかもしれないのですが、この手の話は日本人の日常の中にはかなりあると思っています。
ルールで決まっているプロセスがあるのに、後でドキュメントを作ればいいという考え方もそれの本当に一部の意識の現われ化もしれません。
そういうことがあるとして、プロセスが残っているのには訳があるはずで、その方がいいから、淘汰されずに残っているわけです。
もちろん、状況に応じて万能ではありませんが、ルールをまげて運用するのではなく、ルールを正していく動きがあって、常に正しく運用されていたほうが良いのだと考えてはいます。
あまり杓子定規では話は進みませんし、いきなりやれと言っても、その時間もあげられない存在に従う人はいないのが現実でしょう。
本音と建て前なのか、理想と現実なのか、それもダメなものを放置すると、望ましくないのは当然のことと考えてはいます。
結局、事態を動かすこともできず、流されていく人を救えるわけでもなく、悩みは深くなるばかりなのです。
本当はだめだけど・・・という行間にある言葉は忘れないでほしいと、無力な筆者は願わずにはいられません。