No.32 建前の世界
移民ではないと言いながら、労働力は欲しいという不思議な判断で、法案が通ったようです。
安い労働力がないと回らないほど、日本の企業は危ない状態と考えればいいのでしょうか。
ものづくりとは、価値の低い原材料や部品に価値を付加して製品として売り物にすることで、価値を作ることが製造業の本質です。
その生み出された価値から働く人々は対価を得ています。
その価値を作り出す作業のひとつにソフトウェア開発も当たります。
高い対価を取るに値する仕事をするというのは難しいかもしれません。
作り手としての意識が、出来ればいい、動けばいい程度では、高い対価を取るに足る仕事をしているとは言えないのかもしれません。
勿論、様々な圧力に妥協を強いられることは多くあります。
しかし、「仕方ない」という断腸の思いと「それでいい」は決して同じではないと思っています。
圧力と戦えるほど強くなることは痛みを伴うかもしれません。
しかし「強く在れ」と流されず踏みとどまる強さは最後に自分を支えてくれる力のような気がします。
やはり「正しい」を求めることは正しいのだと思っています。