No.15 異例の出来事
前代未聞のルートで台風が通過して行った。
先例のないことは往々にして起きる。
新しいものを作るときには、ごく普通に起きてしまうものらしい。
長らく改善を仕事にしてきたこともあり、事が起きてからどう振舞うかがその後の大変さを決める。
改善だけに専念できればそれも良いが、稼がぬ組織に未来はない。
その末に、身動きが取れなくなることはあるようで、改善屋さんとしては、残念なのである。
多くの場合、人は都合がいいことを求めすぎていることに端を発しているのだろう。
見えないことを見ないことで上書きして放置するのは、状況の悪化を招くだけで良い事はない。
何が起きても、それを克服してきたのは人の力だった。
しかし、それを盾に精神論を強要してもだめなのだ。
台風や、異常な高温の前に精神論で対処するのは全うな方法ではないのである。
根本的な考え方を変えないと誤った方向に取り返しがつかないほど進んでしまう。
もちろん、そうなるのにもちゃんと理由がある。
どんなトラブルにもそうなった理由がある。それだけは間違いない。