No.11 水害のニュースに設計を省みる
水害で被害にあわれた方には、心よりお見舞い申し上げます。
こうしたときに思うことは最悪のケースを想定することが設計のポイントの一つであることである。
最悪というのは、通常では絶対におきない。今回のように未曾有のケースになれば人の想定の枠など凌駕してしまうかもしれないが、被害にあった人にとっては仕方ないでは済まない。
作り手は作ることによって、それを手にした人に新しい生活を提供している。それはその人の人生の一部である。
他人の人生を変えるのだから、やはり後悔させるようなことになってほしくない。
安易な妥協や、納期のための・・・などは、本当にそのときになったら申し開きは出来ないのである。
方策は常に複数考える。それによって比較も出来る。利点欠点も自分だけで考えられる。多く考えることは技術者にとってもっとも大事なことである。
もっといい方法はないか 妥協せずに求め続ける姿勢がスキルアップを生む。
やらされ感の中で、やっつけ仕事をしていたのでは、その域には絶対に至らない。
これで良いと思ったところから、その技術者はゆっくりと死んでいくのである。