ソフトウェア開発のいろいろ

ソフトウェア開発のいろいろなこと一歩引いた位置から

No.12 勉強会に行ったので振り返りをしてみよう

 

 7月12日、秋葉原UDXにて開催された勉強会・・・もくテクに参加しました。

タイトルは「品質について悩める人の会 Vol.3」
内容はテストケースについて考えるワークショップを中心とした内容でした。

 主催は弥生会計で有名な弥生さんがしてくれています。

#ご苦労様です。

 さて、勉強会参加の振り返りをやってみたいと思います。先月は某所の勉強会でしゃべったので、振り返るならそっちが先だろうと思うのですが、アンケートの集計結果がもらえていないのでパスしてこっちをやりましょう。

〇雑感

・主題の選び方

 良いと思います。何が良いか・・・これは、100回でも200回でもできると思うから。
 テストの目的は普遍的と思いきや、必ずしも同じではない。
 不具合を見つけるテストと不具合がないことを確認するテストでは、前者は不具合が見つかれば成功、後者は不具合が見つからなければ成功なので、「正しい」という言葉が相対的なものだと改めて思い知る。

 相対的な正義とはいえ、似て非なるものゆえに、一つの究極のテストケースにまとまることはありえず、常に議論の余地がある点は実にワークショップ向きだし、盛り上がることは間違いない。
このテーマを選んだ方の視点は素晴らしい。


・正しいの問題(悪いテストケースから)

 他のグループの悪いテストケースに散見された「正しく動作すること」的な表記の問題はテスト設計をきちんと教えられないと書いてしまうことが多いのかもしれない。

 筆者は「正しく動作すること」の撲滅運動を標榜して、新人教育で常にこれを教えている。

 「〇〇が正しく動作すること」

 の○○に製品名を入れると、テスト設計が終了になってしまう。
 しかし、どうテストしていいかわからない。何を以てOKとしていいかもわからない。

 だから書いてはいけない。

 こんなものは、設計した結果ではない・・・ということですね。

 だから正しいと書くのは正しくない!


・良いテストケースの条件

 とりあえず筆者の所属したグループでは、
1.あいまいさの排除
2.実行の完全性
3.テスターへの依存の排除

 が挙がったのだが、これも観点のひとつという感じであろうか。
 何事にも絶対はない。

 しかし、この3点については結構汎用性はあると感じている。


KPTによる振り返り

 まあ、今回初参加させていただいたので、次回参加するときに備えて、KPTしておこうと思う。

・K
 意見は述べよう

・P
 一つの正義(自分の固定観念)に囚われすぎて、柔軟さに欠けているところがあった。

・T
 まず、(他人の意見の)功罪の功を優先して考える。
 もっと他人をほめるべき時はしっかり褒めよう。
 感謝すべきはもっとはっきり伝えよう。


 こんな感じかなあ。

 基本的には「我以外皆我師」なので、謙虚さ以て人と接することを心掛けねばなりませんね。
 
 技術者は知的労働者であり、学ぶのをやめてしまった者からゆっくりと死んでいくというのが持論なので、学び続けなばなりません。
だから、勉強会にまた行くんでしょうね。

 

 最後に主催者にもスタッフにも、他の参加者にも感謝を!