ソフトウェア開発という作業は、相応の時間、作業に集中しなければならないものです。開発が遅れて、次の開発まで雪だるま式に影響が出る状況になったりしたら、ソフトウェア開発者には息つく暇も与えられない状況になることだって考えられます。
そうなると、会社の中のさらに狭い「この開発」という状況だけしか見えない視野狭窄な状況になってしまう可能性があります。
世の中で、どのような技術が出てきていて、それが自分にとってどのような価値があるかを検討することができればいいのですが、それさえもままならないようだと、他の会社がどんな開発の仕方で行っているかなどの情報に触れるのはさらに困難になります。
プロセスもドキュメントもしっかりしている会社もあれば、まったくダメな会社もあるかもしれませんが、出来上がった製品からその違いを嗅ぎ取るのは難しいものです。
なぜなら、人は競合製品すべてを購入したりしないから、購入後の差異がどれだけあるのか、わからないことが多いです。
特に民生品でない場合は。
こうしたことから、技術者が自分で視野を広げていく努力をすることは、一つの才能かもしれませんが、その努力はすべきです。
長い目で見たとき、それは取り返しがつかないほど大きな差になる可能性があります。
時間は戻ってきませんので、自分で世界を広げていくスタンスが適切だと考えています。